九合目から山頂。下山時に撮影。柔らかい日差しに新雪が輝く冬山の魅力(魔力?)。
2週間前-14℃、粉雪のラッセルは腰まではまり七合目で撤退。
リベンジ作戦は、
1.気温の高い23日、雪が絞まっている事を期待。
2.林道をなるべくつぼ足で歩き、体力温存する。
3.尾根の急登はアイゼンを使う。
4.稜線はスノーシューで、悶絶ラッセルに挑戦。
5.早立ちで、4.の時間を確保する。
6時16分、前回より45分早立ちで、ピセナイ林道へ。
すでに10cmの積雪があり、つぼ足を諦めスノーシューを履いた。
林道の渡渉。
山では雨は降らず、伏流水となっていた。
予想より雪が深く、アウターも帽子も手袋も脱いで歩く。
-3℃と汗が噴き出すのは想定内。
8時45分、2時間半で登山口に到着。
前回より雪は少ないが、アイゼン歩行には雪が深そうだ。
作戦を変更してスノーシューのまま登った。
二合目までの尾根が一番切れていて、スノーシューではテクニックが必要。
尾根から山頂(左)を望む。
前日の雨も山では雪だった様で、木々に新雪が付着している。
尾根の雪も前回より多くなった。
五合目の尾根の急登。
10時21分尾根を登り詰め、六合目に。
雪庇が出来るほど雪が増えていた。
前回はお握りを食べて、稜線を甘く見ていたが、今回はフィナンシェ。
残り1時間半で、深い雪の稜線を歩き切るぞ!
前回食事した見覚えのある雪庇が巨大化していた。
作戦通り、気温が高く雪がある程度絞まっていた。
新雪なら腰上に来る深さだけど、膝下でシューが止まる。
下地の雪が地面に馴染んで、粉雪のラッセルでは無い。
勝算は、雪を漕ぐように登り続ける事で生まれる。
100歩に10分かかる急登を休まずに登る。
11時44分ついに山頂に立った。
扇風機の「弱」位の風があり、-3℃、汗冷えを防ぐため着込んだ。
誰もいない山頂で、熱々のラーメンを食べる。
孤高の人。
至福のひととき。
1836方向の日高山脈の展望を楽しむ。
下山は自分のラッセルを辿るので快適なスノーシューハイク(12時7分)。
少しだけ日差しがうれしい。
結局下りの尾根もスノーシューで歩き通した。
13時40分登山口到着。
5.5km林道を歩き、15時27分車に到着。
疲れも心地よかった。
新冠温泉で汗を流した。
作戦とは異なり、スノーシューで山のほとんどを歩き通した。
気温の高い日々が続き、雪がある程度絞まっていた事が計算通り。
粉雪では時間切れ撤退だと思う。
暖冬で太平洋側の積雪が多い。
雪の状態は歩いてみないと分からない。
ひだかの山は笹が雪で覆われないと自由に歩けない。
年末年始の山行を考えると、雪の様子を見に行く必要があると感じた。