クラストしていない豊似岳山頂への稜線。
前編の続き冬用の手袋を履いて、指先は温かくなり、ブッシュと雪との格闘が続いた。
1088Pへの稜線を行く。
ハイマツが露出し、雪にハマる。
青空が嬉しい。
10時54分、1088Pに到着し、観音岳を見下ろす。
風に煽られ、何度か転倒した。
山頂まで、クラストした雪で覆われていれば20-30分の距離だが・・・
まずはダケカンバの林を突き抜ける。
山頂への最後の登り。
なるべく白い所を歩かない様に、ハイマツを踏みつけて登ると疲労が少ない。
11時50分、山頂到着。襟裳岬が展望出来た\(^O^)/
それにしても、ハイマツ地雷に手こずったものだ。
三角点の標識は無くなって?(雪に埋もれた?)いたけど、ここが山頂。
日高主縦走路(日勝境界)は3つコブ先の1093Pから右に繋がる尾根である。
山頂からの展望の動画。
日高主縦走路と、遠くにアポイ岳。
動画ではズームしたが、楽古岳が中央に。
右に1088Pから左に観音岳の尾根線。
疲れてお腹が空いたけど、ここに長居は不可能。
12時下山開始。
帰りは自分の足跡を辿るので楽だった。
ハイマツの上を歩き1088Pへ。
12時52分、1088Pを通過して、雪庇の陰で風を避けて昼食。
朝3時に湧かしたお湯だけど、山専(魔法瓶)では10時間弱経っても80℃以上だった。
暖まる~
初めて見た戦前の測候所の跡。
雪が少ないためか。
尾根の足跡は風で消えていたが、そこはかとなく分かり、樹林帯ではしっかり残っていた。
既にスノーシューを背負っているが、自分の足跡はシカの足跡群に圧倒されて分からない。
凍結した水筒のお茶は冷たい。
これからは、保温カバーが必須。
尾根は下部ほど地形が分かりにくい。
自分の足跡を見失い、GPSを見る。
GNS 2000 plusは8時間位で電池切れだった。
登山口から200m東で牧場内道路に出た。
西日に輝く豊似岳。
また歩き易い時に登りたくなった。
暗くなる前、15時59分ゲートに到着。
約16km弱、約10時間の山歩きを終えた。
えりも町は地の果てと実感するのは、帰りのドライブ。
1時間以上かかってアポイ山荘に着き、冷え切った体を温めた。
日高門別の自宅に着いたのは19時半。
総計16時間の山旅だった。
翌日5時半に朝食を取り日高町日高へ出勤。
疲れも残っていたけど、ストレスを放出した良い山行だった。