フード内は呼気で凍結し、ファスナーが凍結して下げられない。
日差しを浴びる様に歩き、ファスナーを無理矢理引き下ろした。
帽子を脱いで、タオルで汗を拭いた。
沙流岳へ尾根線を歩く。
エゾトドマツの間を行く気持ちの良いスノーシューハイク。
振り返ると日勝ピークまでの原生林が日差しに輝いていた。
風が強く、休まずに山頂を目指す。
沙流岳山頂周囲は雪が締まって、歩きやすかった。
10時52分、登頂。
まだ登り返しが残っているが、すでに足が堪えている。
西風が強く、帽子をかぶった。
雪雲で展望は今ひとつ。
ここでも休憩せずコルへ向かった。
沙流川原生林。ここから自宅のある河口まで流れていく。
コルの木のまわりをラッセルして半雪洞を作り休憩。
11時22分、昼食。
風が遮られ、暖かい。
とは言え、-17℃。
食後直ぐに手袋をつけた。
冬用の手袋は使わずじまい。
日勝ピークまでの登り返し。
樹林帯の出口で風に備える。
帽子をかぶり、スキー用のマスクをつけた。
ハイマツを踏みつける様に登り日勝ピークへ。
ここから日勝峠まで日陰で涼しいが、帽子とマスクは外した。
14時、誰も居ない日勝峠に降りた。
-11℃と本日の山行の最高気温だった。
山スキーの諸先輩方のトレースに助けられ、
パウダースノー対策を考えさせられた山行だった。