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ピセナイ山1027m


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9合目からピセナイ山頂を望む


毎週週末は天気が悪い周期にハマった北海道。おまけに?23日(祝)も雨風が強かった。
この時期に雨だけは、たとえみぞれでも低体温症の危険性が高まる。
今日は、降っても雪。道内の天候は悪く、日本海側は表層雪崩の危険性もある。
天候がマシで、そこそこ運動になる山。地元の山なので天候が「読める」都合の良い山に行く事にした。

H29.11.25

日高門別のセブンで朝食と登山行動食を買い出しし、5時半出発した。
国道235号は雪が轍に溶けて凍結していた。大狩部から新冠はうっすらと積雪があった。
-2℃と平年並みで、静内湖から東ノ沢左岸林道も積雪は殆ど無かった。



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ゲートで夏靴と夏のストックを選択した。
5cmの積雪であれば、紋別岳で履いたオレンジ色の冬靴とスノーバスケットの付いた右側のストックを使うつもりだった。
初冬の積雪は新雪次第で、これだけは着いてみないと分からない。
6時47分東ノ沢左岸林道を歩き始めた。



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1.5kmほどでピセナイ林道のゲートに到着する。
林道だけでも往復11kmの「散歩」、高度差400m強ある上に、カチカチに凍結している。
雪が降っては溶けての繰り返しで、砂利が固められていた。



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林道脇の湧き水が氷柱になっている。長いもので1.5m位に達している。
晴れていれば、綺麗に輝くのだが。



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林道歩きが終わり、標高約530mの登山口に到着。
ここまでは快調だった。
登山道が凍結していて、夏靴では滑落に神経を使う。



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雪もクラストしており、軽アイゼン(6本爪)を今年初めて装着した。
今年は1月から4月まで山に行けなかった。
アイゼンの感覚を思い出すように、フラットフィッティングで歩き始めた。



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ストックも刺さりにくいほど凍結していた。
気温を確認すると-7℃、風速は5-10m位だった。
夏靴であるが、雪が少ないため冷えは感じなかった(暑がり)。



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6合目標高864mの尾根線から、山頂に少しだけ青空が。
昨夜の雪が笹にあるが、風が強く樹木は雪化粧していなかった。
ここからは、アイゼン無しでも滑落の危険性は無いが、着けたまま登った。



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山頂到着。雪道のため3時間25分(休憩含む)掛かった。
スノーシューでラッセルなら5時間以上掛かった事もある。
左側の銀嶺が三脚を立てている間に雪雲に消えた。



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風雪が強く、体が冷えるため、サッサと下山する。
ウエアは、真夏のアンダーに中厚の長袖(速乾性)長ズボン、上はハードシェル(1枚地)、ゲイターだから動かないと平地でも冷える。
冬山で汗をかけば低体温になり易い。このウエアリングでは歩き続けないといけない。



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この山の一番お気に入りの展望。日高らしい眺めは、いつ見ても和む。
登山道の反対側は次の写真である。



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初夏と違って見通しが良く、険しい谷地形だ。
2合目からこの谷に滑落して亡くなった事故が4年前頃にあった。
5合目から4合目、2合目から1合目が痩せ尾根で、登山口までアイゼンを脱がなかった。



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林道駐車場で昼食にした。
山専のお湯は5時に湧かしたが、十分熱かった。
3分間待つだけで体が冷えてきた。セブンの巻き寿司も食べた。



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-5℃、標高500mでカフェ。
この駐車場は、ゲートが開いていれば車で来られない事は無いが、運動のため歩く。
5km標高差400m弱の林道歩きも、山歩き同様楽しい。



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東ノ沢左岸林道ゲート近くの滝も氷が増えていた。

6:47東ノ沢左岸林道ゲート→7:11ピセナイ林道ゲート→8:21登山口→10:12山頂10:21→11:30駐車場で昼食12:00→13:00ゲート

車の気温は0℃だった。
初冬の登山?散歩の延長気分で、雪の中を誰にも会わずに楽しめた。
携帯の圏外だけど、車の中にiPhoneを忘れていた。

滑落時の危機管理として反省。滑落すれば、誰もいないし、携帯も通じない。けれど、GPS機能は使える。
当然、ダウンやオーバーパンツ、防寒シートやツエルト、調理用具一式+非常食もリュックにはいつも入れてある。
冬山は決して甘く見てはいけない。

新冠温泉で汗を流して、海を見ながらのんびりと国道235号のドライブを楽しんだ。
雪も風の冷たさも、落ち葉の凍結も、沢の音も、全てを五感で楽しんだ一日だった。

by tmurakami0520 | 2017-11-25 20:07 | 山行記 | Comments(0)

ひだかの内科医のつぶやき


by tmurakami0520
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