雲海と中央に小さく避難小屋。
全道的に晴の予報だから、低山とは言え1500mで雲の上に出るかも知れない。
1日遅れの「山の日」と言うか、普通のハイキングに出かけた。
オートキャンプ場を抜けて、登山口を6時1分出発した。
まもなく霧雨が強くなり、風が無いため傘を差した。
6時45分三合目。リュックカバーをかけた。
湿度100%(のはず)もの凄く蒸し暑く、汗でびしょ濡れに。
傘は、雨による低体温予防だが意味が無かった。
傘をたたみ、六合目で東京からの登山者と山談義。
幌尻岳は平取から登るものと思っていたそうだが、新冠ルートと北戸蔦別ルートもあり、後者を推奨した。
話し込んで8時13分出発。
雲を突き抜け、陽射しが暑い。
この先で追いついた3人に道を譲ると、Nさんだった。
息子さんと知り合いのトレランの人の3人で、暫し羊蹄山談義。
トラバースで開けた所に休憩していて、ピーナッツを頂いた。
塩分補給も兼ねていて、理にかなっている食べ物だ。
ヒグマがいない羊蹄山神話は喜茂別で破られたという。
Nさんは若く見え50歳台とは思えない。
山談義で休憩時間が増え、9時23分通過。
またも、4時間切りは不可能となった。
自分への挑戦より、登山者との会話の方が人間的だ。
山頂火口まで緑が広がる蝦夷富士。
本家の富士山より圧倒的に自然が豊かだ。
酸素も濃厚で、羊蹄山だけでなく北海道に高山病は存在しない。
高山植物園を歩く。
エゾオヤマノリンドウと黄色いオトリギソウ。
メアカンキンバイとイワブクロが残っていたレベル。
山頂火口(父釜)到着。
ニセコアンヌプリ(1308m)は雲の中。
父釜の底は♡に見える。
9時41分反時計回りで火口(岩場)を行く。
父釜から拭き上げる風が涼しい。
アップダウンが足に堪える。
真狩コースはここを通らなければ意味が無い?
10時16分山頂到着。
雨に降られた後だけに、青空が嬉しい。
風が無いに等しいため、久し振りにラーメンを食べた。
陽射しが暑い。
六合目でお話した方は時計回りで山頂到着。
中央のコル状の所が真狩コース。
父釜を一周した。
京極や札幌方向も雲海の中。
形を少しずつ変える雲に趣あり。
子釜の外を回るコースは比羅夫コースで歩く。
今日は父釜一周だが、登り返しが一番キツイ。
母釜の底と黄色いミヤマアキノキリンソウ。
夏の花の競演は終わっていた。
雲の下に洞爺湖、真狩の市街地を眺めながら下山。
12月に四合目までラッセルした事があり、イメージトレーニング。
13時55分下山した。
汗で靴下と靴の相性が悪く、両足とも母趾外側が痛かった。
登山者用駐車場はお盆らしく車が多かった。
トイレの横に水道があり、靴等が洗えた。
真狩温泉で汗を流して、夏日(25℃以上)の気温に汗が噴き出した。
美笛峠から支笏湖を抜ける国道276号は交通量が多かった。
富士登山からの帰りの機中で見えた羊蹄山に登って、富士シリーズは終わる予定(笑)
Nさんは羊蹄山登山30回を越えて100登を目指しているという。
私もアプローチが良く、虫が少なく、ヒグマがいない(いるかも)、
自然が豊かで、標高差1500m以上の運動が出来るため、四季折々に羊蹄山を訪れ続けると思う。
その延長線上に100登があるかも知れない。