九合目の樹氷と山頂。
遅れていた日高地区も21日積雪があり、22日は門別地区も5cm位湿った雪が積もった。
23日(金)勤労感謝の日、3年前は道東遠征で雌阿寒岳に登ったが、雌阿寒岳も十勝岳も火山活動が活発化する兆候がある。
冬型(西高東低)が強いので北西の強風が予想され、ホームマウンテインに散策に出かけた。
5時過ぎ日高門別のセブンを出発した。
何と清畠から先、厚賀も新冠も雪が全くない晩秋だった。
心配したピセナイ左岸林道の積雪は、雪をまぶした程度だった。
ソリに使わないスノーシューやストック(スノーバスケット)、冬靴(アルパインクルーザー3000)を残した。奥には、レスキュー用スコップ等を配備し、完全雪山装備で出発したのだが、足回りは夏靴、夏ストックに。
晩秋のゲートを6時35分出発した。
車の温度計は-2℃だったけど、路面は凍結が進んでいた。
鍵が開けられたゲート。
恵庭での悲惨な事故が脳裏をよぎり、ハンターに撃たれたら嫌だな。
地元のハンターに聞いたけど、エゾシカと人間を見間違える事は無いというが・・・
標高200mを越えて、林道は雪道となり、樹氷が出現。
風が強く、手袋もアウターも脱がず。
暑くないなんて、風邪でも引いたのかな。
積雪は5-10cm、登山口まで2時間近くかかった。
スノーシューでラッセルなら3時間はかかる。
登山口で軽アイゼン(6本爪)装着。
12本爪もリュックにあるが、夏靴とは相性が良くない。
厳冬期用手袋、冬用アウター手袋等も持参している。
二合目までの尾根は左右ともに切れている。
パウダースノーの下はカチカチに凍結していた。
六合目で稜線に出る。
強風もあるが、手袋もアウター(ハードシェル)も脱がないなんて。
年老いたのか、温度感覚がズレているのか。
温度計を確認したら、-12℃だった。
風速10m以上あり、体感温度は-22℃以下。
納得出来て安心した。
登山口で-2℃だったけど、北西から風が吹き抜ける沢沿いだったから、日高山脈の風が吹いていたのだ。
時折日差しが差すと暖かい。
樹氷が溶けないのも、気温を考えれば得心。
10時18分山頂到着。(登り3時間38分)
雲の割には日高山脈がかすかに展望できた。
樹氷と遠く日高の峰々。
右端にアポイ岳。
南日高の峰々は雲の下に山頂が見えていた。
背中の汗冷えもあり、早々に下山開始。
風で顔が痛いけど、バラクラバは装着せず。
六合目でお握りを食べて、日陰の尾根を下った。
登山口でアイゼンを外して、13時4分散策を終了した。
下山時のゲートの気温は0℃だった。
林道の半分は晩秋だったが、上部と山は初冬。
今季初の氷点下10度以下の世界は、まだ体が慣れておらず涼しかった。
新冠温泉で汗を流した。
いよいよ、12月から2月は冬山。
天候を見ながら、楽しんでいきたい。