日の出前の豊似岳(中央奥)。
年末寒波に引き続き冬型気圧配置で、日高らしくない気候が続いている。
年末年始休暇最終日、気合いの入った山に行きたい。
胸椎側弯を伴う腰痛持ちとなり、体力も年々落ちていく中、あえて豊似岳を目指した。
4年前の1月5日、ハイマツのブッシュに撤退した。
雪と思って足を置くと、ハイマツの間にはまり込んでしまうのだ。
1月中旬以降で雪が多く、締まっていると、快適なスノーシューハイキングになる事を知っている。
雪の状態は現地に行ってみないと分からない。
7日は仕事で朝早いのに、6日にえりも町を抜けて追分峠へ行くのか。
ひだかの地の果てまでドライブも。
2019年初の精神力テスト?を兼ねた挑戦となった。
3時起きで買い出し以外は運転を続け追分峠へ。
風のえりも町、登山準備を車内で済ませて体を冷やさない。
道営牧場のゲートを乗り越え、6時8分出発した。
中央右にオキシマップ。北西は雲が多い。
左端にオキシマップに向かう牧場内道路を分けて右へ。
太平洋に日が昇る。
朝陽を浴びる登山口(7時9分)。
入山届には7月に記帳が最後だった。
動物、特にシカの足跡が無数にあり、帰りはこれに惑わされた。
今日の作戦は、行ける所までツボ足で体力温存。
稜線までは夏道を辿り、尾根上部でのダケカンバのブッシュを避ける。
古いピンクテープもあるが、歩いた事の無い夏道を忠実に辿るのは困難だった。
北海道で晴れているのは太平洋沿岸東部のみ。
襟裳岬は見下ろす事が出来るかな。
標高600mを越え、スノーシューを履く。
雪が少ないのは良いと言えないのは、風が強くシューの足跡でも消されてしまう。
青空に向かって登る。
汗をかかない様にゆっくりと。
斜面を直登しない「夏道」。
ダケカンバのブッシュに突入しないで登れた。
稜線直下からは、好きな所を登れた。
青空が気持ち良い。
吹く風は冷たく強い。
9時34分、稜線に。霞んでいるが襟裳岬も見えた!
雪はクラストしておらず、シューが沈む。
めげずに稜線を行く。
右に観音岳(4年前豊似湖からこの尾根を通って豊似岳へ)、左に1088P。
ブッシュに足を取られ、遅々として進まず。
10時8分1088Pへのコルで補給。
このお握り型のお寿司はお気に入り。
手袋を外すと手がジンジンした。
-13℃。稜線では風で煽られるほど。
汗冷えがしてきた。
冬用の手袋に履き替えた。
もう引き返したい心を抑えて、先へ進んだ。
12時をタイムリミットに引き返さなければ、明るいうちに下山出来ない。・・・後編に続く