天馬街道翠明橋と野塚岳(右)。左が西峰で野塚トンネルが貫く。天馬街道日高側の山岳風景、新緑や紅葉も美しい。
野塚岳編の続き:
野塚岳を後にして、つぼ足アイゼンで稜線を歩く。
好天に恵まれ、気分は最高である。
アイゼン歩行なら安心してガレ場をのぞき込む事が出来る。
恐怖心が無ければスノーシューで歩いたであろう。
シューの方が楽で速い。
昨日ものと思われるスノーシューの跡(逆周回)を辿る。
部分的にクラストしていた。
野塚岳の三角錐をガレ場が引き締めている。
自分の足跡が深くハマっている。
青空に向かって登り詰める。
雪は深く、日差しで暑く(-10℃以下)汗をタオルで何度も拭う。
タオルは凍って固まる冬の日高の世界。
10時5分西峰に立つ。
左に神威岳が白く輝く。
昨年歩いたオムシャヌプリへの稜線を全て見る事が出来た。
マットを敷いて休憩。
ほぼ山頂直下を野塚トンネルが通っている。
中央に後続の二人。
野塚岳山頂直下でソロがこちらに向かっているのが見えた。
下山尾根に赤線を入れた。
途中でスノーシューに履き替えていると、後続の二人が追いついた。
ラッセルのお礼を言われ、今年初めて登山者と会話した。
初めて歩く様子なので、私が先行した。
1268Pから日高主従走路の展望。
手前の尾根線に3つの岩瘤があり1151Pへ登り返した先に下山尾根がある。
雪が少なく岩は全て巻かずに乗り越えた。
落ちれば大けがは避けられない。
日差しと雪の照り返しで大汗をかいた。
11時50分、下山尾根分岐に着いて昼食にした。
3時に沸かしたお湯は熱々だった。
あまりに汗をかくので、気温を確認したら-10℃。
想定より5℃以上高く、風が穏やかで最高の登山日和だった。
稀代の暑がりではあるけど、フライパン効果(雪に紫外線が反射)もあった。
下山尾根の雪は野塚の尾根より多かったが、下部で著明に減った。
前回間違えた尾根の枝線を正しく下りてブッシュに突入。
木を伝いながら、最後は笹を掴んで後ろ向きに進んだ。
13時28分下山した。
左に尾根が見えるが雪が殆ど無い。
出発時は暗くて分からず、周回するなら逆周回で雪を繋いで登る方が安全だ。
後続の三人の車があるが、ひだかの藪漕ぎに悩まされたはず。
-8℃の駐車場から優駿ビレッジ「アエル」へ。
文字通り汗を流してさっぱりした。
浦河市街地をパスする裏道を通り、夕陽の太平洋沿岸ドラブを楽しんだ。
GPSログ:GNS 2000 plusは7時間余りのコースは電池に問題なく記録できた。ブッシュでは役に立たず(笑)
気温は平年並みだったけど、暖冬少雪の影響をもろに受けた山行だった。
ちなみにこのコースはスノーシュー初心者には危険であることを申し添えておく。
来週は次女のセンター試験の送迎で山には行けない。