八合目からは尾根がやや広く、深い雪を避けられない。
笹を避けてラッセルしていたが、
岳人のトレースに合流した。
ついに先行者を捉えた(小さい人影)深い足跡をシューで広げながら追いついて、トレースのお礼を言った。体力的限界とのこと。避けられない深い雪のラッセルを交代した。
九合目のいつもの撮影ポイント。部分的に膝下になったので、さらに先に進む。最後の急登は、初めは膝上ラッセルで大汗をかいた。
12時35分、山頂でしか見られない景色に迎えられた。何度も撤退の誘惑を振り切って得られた達成感はひとしお♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
日高北部は雪が降っている様だった。
日高南部は晴れて、右端にアポイ岳まで良く見えた。
ラッセル疲れで食欲を失い、お握りのみ。汗をかいて、ラーメンを食べる気がしなかった。
岳人は札幌から来たとのこと。お互いにラッセルのお礼を述べあった。彼のトレースが無ければ撤退していたであろう。
10分の休憩で下山開始。自分の体力では、日没が心配だった。
帰路の九合目。山頂まで続いたトレースを振り返った。ここは自分のラッセル。 登山道には雪庇が出来て深さは腰を超える。
笹の上のトレースは彼のお陰。
お礼にスノーシューで綺麗に圧雪して下った。
13時38分、アイゼンに履き替え水分補給。
14時半、登山口に降りてアイゼンを外していると岳人が降りてきた。
二合目からの尾根道の方が切れていて怖いと。
ストックかピッケル無しでは下りは緊張すると思う。
林道は重いリュックを背負ってゆっくり歩いた。
夕陽が綺麗だったけど、谷は暗くて写真に撮れず。
16時8分、日没と同時にゲートに到着した。
出発直前の岳人、お疲れ様でした。
いつもは静かな山行を楽しむのだけど、
雪山ならでは、ラッセル交替で繋いだ山頂への道。
単独行では達成不可能だった登頂の余韻をかみしめた。