序章の続き(林道出発6:47):
標高1000mを越えるまではトレースを刻めない腐った雪。
尾根線のスノーシューハイクを楽しむ。
8時52分、標高1200mを越えて2回目の休憩。
北風が心地良い。
1472Pへ向けて雪庇の尾根線を行く。
1472Pへ登り詰めていく。
振り返って自分のトレースを確認した。
9時51分、ようやく森林帯の展望の無い我慢の登りを脱して休憩。
お握りを食べ、気温も下がり汗冷えを防ぐ。
右手(北側)に左端の札内岳、幌尻から伏美岳の縦走路。
樹林帯でも時折見えたけどダケカンバ帯で全容を見せてくれた。
急登かつクラストした雪面に対してアイゼンに換装。
春山用の古い12本爪で、スノーシューをデポした。
(山頂までスノーシューを履かなければスノーシューハイクとは言えないが)
さすがにこのカリカリ雪面を登ったトレースはアイゼンだけだった。
右側に滑落すれば止まらないリスクに対応した。
さすがにひだかの1800m峰、ピッケルも刺さりにくい。
夏山のハイマツ漕ぎと様相は一変して初めて登る山の様な感覚に陥った。
11時5分、登り4時間18分で山頂にピッケルを打ち込んだ。
序章に紹介した山頂標識は氷雪の中。
山頂に立たなければ得られない展望を楽しんだ。
右端に1839峰、日高山脈中部から南部の展望。
中央遠く1839峰、右端にカムエク~コイカク、ヤオロマップ・・・
カムイエクウチカウシ山を中央に、雪がまだ多いカール地形が美しい。
自宅近くからいつも愛でている幌尻岳と戸蔦別岳を中央に。
十勝幌尻岳と幌尻岳はほぼ東西に対峙している。
昨年3月に登った芽室岳から右に剣山、手前右端に帯広岳の平坦な山頂部。
霞む帯広市街地、左端に帯広岳。
天候は最高とは言えないけど、誰もいない山頂で360℃の展望を独り占め~続く